「1歳半になって、急に言葉が増えてきた!」「でも同時に"イヤイヤ"も始まって大変…」
4人の子どもを育ててきた私も、この時期は何度経験しても戸惑いの連続でした。
長男のときは「これが普通なの?」と不安になり、末っ子の今は「ああ、また来たね」と少し余裕を持って見られるようになりましたが、やはり毎日は大変です。
1歳半は言葉の爆発期とイヤイヤ期の入り口が重なるタイミング。成長が嬉しい反面、「さっきまで機嫌よく遊んでいたのに、急に泣き叫ぶ」「何を言っても"イヤ!"の一点張り」といった場面に遭遇することも増えてきます。
この記事では、1歳半の発達の特徴や、言葉を伸ばす遊び、イヤイヤとの向き合い方を、4人育児の実体験も交えながら詳しくお伝えします。この時期ならではの子育ての悩みを抱えるママ・パパの参考になれば嬉しいです。
目次
1歳半の言葉の発達 - 単語ラッシュの始まり
1歳半前後は、言語発達において「語彙爆発(vocabulary spurt)」と呼ばれる時期に入ります。これまでゆっくりだった言葉の習得が、ある時期を境に急激に加速する現象です。
単語ラッシュが始まる
「わんわん」「ブーブー」「まんま」「ママ」「パパ」など、意味のある単語を5〜20語程度話すようになります。個人差が大きく、10語未満の子もいれば50語以上話す子もいます。
早い子は2語文も
「ママ きて」「もっと ジュース」「パパ いた」など、2つの単語をつなげて話す子も出てきます。ただし、まだ2語文が出ない子の方が多数派です
指差しの活発化
言葉と同時に、「あれは何?」と興味を示す指差し(叙述の指差し)が増えます。これは言葉の理解が進んでいる証拠です。
言葉の理解は話すより先行
「お風呂入ろうね」「靴を持ってきて」など、こちらの言葉を理解して行動できることが増えます。
我が家の三男は1歳半で「あった!」「ないない」「ぎゅー」など20語ほど話していましたが、長男は同じ時期に5語程度。
長男は言葉の遅れがあったので、言語トレーニングに通っていました…。
こちらも後ほど詳しくお話していきます。
イヤイヤの始まり - 自我の芽生え
1歳半頃から、多くの子どもに自我の芽生えが見られるようになります。これが、いわゆる「イヤイヤ期」の入り口です。
「やりたい/やりたくない」が行動や言葉に出る
着替えを嫌がる、靴を自分で履きたがる、お風呂に入りたくないなど、自分の意思を主張し始めます。
うまく言えない→泣く・怒るなどの行動で表現
まだ言葉で十分に気持ちを伝えられないため、泣く、叫ぶ、物を投げる、地面に座り込むなどの行動で表現します。
切り替えが難しい
遊びから食事、外から帰宅など、活動の切り替えを嫌がることが増えます。
「自分で!」が増える
スプーンを持ちたがる、ドアを開けたがるなど、何でも自分でやりたがります。
末っ子(現在1歳)も最近、自分でご飯を食べようとしますが上手くいかず、泣きながらスプーンを投げる…という場面が日常茶飯事です。急いでいるときは特に困りますよね。
心理的背景 - なぜイヤイヤは起こるの?
イヤイヤ期が起こる背景には、子どもの心理的な発達があります。
「自分でやりたい」欲求の高まり
1歳半頃になると、子どもは「自分は親とは別の存在である」ことを理解し始めます。同時に「自分でできることが増えてきた」という自信も芽生えます。しかし、実際にはまだ多くのことができず、この「やりたい気持ち」と「できない現実」のギャップがイライラを生み出します。
言葉で伝えきれない葛藤
「あれが欲しい」「これをしたい」という思いはあっても、それを正確に言葉にすることができません。親が察してくれないと、「わかってもらえない!」という不満が爆発し、イヤイヤにつながりやすいのです。
つまり、イヤイヤ期は「心の成長が言葉や体の発達より少し先に進んでいる」時期だと言えます。決してわがままではなく、成長の一段階なのです。
言葉の発達を促す遊び・工夫:日常に取り入れられる簡単な方法
言葉の発達には、日々のコミュニケーションと楽しい経験が何より大切です。特別な教材がなくても、日常生活の中でできることはたくさんあります。
1. 絵本の読み聞かせ - 繰り返しが鍵
絵本は言葉を育てる最高のツールです。1歳半の子どもには:
- 同じ本を繰り返し読む:子どもは繰り返しが大好き。同じ絵本を何度も読むことで、単語が定着しやすくなります。「もう100回読んだ!」と思っても、子どもにとっては新鮮な発見があるのです。
- 擬音語が多い本を選ぶ:「ガタンゴトン」「わんわん」「ぴょんぴょん」など、音が楽しい本は子どもの興味を引きます。
- 読むだけでなく対話を:「これは何?」「犬さんだね」「どこにいるかな?」など、絵を指差しながら会話することで、言葉と物のつながりが強化されます。
我が家で大ヒットだったのは「じゃあじゃあびりびり」や「だるまさんシリーズ」。シンプルで繰り返しが多く、4人とも夢中になりました。
2. 歌や手遊び - リズムで覚える
音楽やリズムは、言葉の習得を助けます:
- 童謡を一緒に歌う:「げんこつやまのたぬきさん」「いとまきまき」など、手遊び歌は言葉とアクションが結びつくので効果的です。
- オリジナルの歌を作る:お着替えの時間に「おててを出して〜♪」と歌ったり、お片付けソングを作ったり。日常を歌にすると子どもも楽しく取り組めます。
- 繰り返しのフレーズ:「○○ちゃん、○○ちゃん、どこでしょう?」のような繰り返しは、子どもが覚えやすく真似しやすいです。
8歳の長男が1歳の末っ子に「むすんでひらいて」を教えている姿は、見ていて微笑ましいです。兄弟がいると、子どもの言葉で教えてくれるので、意外と効果があります。
3. まねっこ遊び - 楽しく言葉を引き出す
子どもは模倣が大好き。まねっこ遊びは言葉の練習にもなります:
- 動物の鳴き声:「犬はワンワン」「猫はニャーニャー」「牛はモーモー」など、動物の真似をして遊びます。
- 乗り物の音:「車はブーブー」「電車はガタンゴトン」「飛行機はビューン」など、乗り物好きな子には効果絶大。
- 日常の動作:「ごちそうさま」で手を合わせる、「バイバイ」で手を振るなど、言葉と動作をセットにします。
次男(現在8歳)は1歳半の頃、動物の鳴き声マネが大好きで、動物園に行った後は家中を「モーモー」「ガオー」と言いながら歩き回っていました。
4. 声かけを"実況中継"風に - 日常が言葉の教室
特別な時間を作らなくても、日常生活そのものが言葉の学びの場です:
- やっていることを言葉にする:「バナナ食べてるね」「靴をはこうね」「お水ごくごく飲んでるね」など、子どもの行動を実況中継のように言葉にします。
- 物の名前を繰り返す:「これはりんご。赤いりんごだね。おいしいね、りんご」のように、同じ単語を自然に繰り返すことで定着を促します。
- 「〜ね」「〜だね」を使う:押しつけがましくならないよう、「〜だね」という共感の言葉を使うと、子どもも安心して聞けます。
10歳の長女は、末っ子のお世話をしながら自然に「おむつ替えようね〜」「お兄ちゃん、帰ってきたね!」と声をかけてくれます。親だけでなく、きょうだいの声かけも言葉の発達に役立っています。
イヤイヤ期の入り口への対応:親も子も楽になる工夫
イヤイヤ期は避けられませんが、対応の仕方で親子ともに負担を減らすことができます。
1. 選択肢を与える - コントロール感を持たせる
子どもは「自分で決めた」と感じることで満足します:
- 二択で選ばせる:「赤い服にする?青い服にする?」「バナナとりんご、どっち?」など、2つの選択肢を提示します。どちらを選んでも親が困らないものにするのがポイント。
- 順番を選ばせる:「先に歯磨きする?先にお着替えする?」など、やることは同じでも順番を選べると、子どもは納得しやすくなります。
- YESの選択肢を用意:「お風呂入る?」ではなく「おもちゃ持ってお風呂入る?それともタオル持って入る?」と聞くことで、「お風呂に入る」こと自体は決定事項として進められます。
三男(5歳)のイヤイヤ期には、この方法にかなり助けられました。「どっちがいい?」と聞くだけで、泣き止むことも多かったです。
2. 感情を代弁してあげる - 気持ちを言葉にする
まだ自分の気持ちを言葉にできない子どもに、親が気持ちを代弁することは非常に有効です:
- 「〜したかったんだね」:「まだ遊びたかったんだね」「自分でやりたかったんだね」と子どもの気持ちを言葉にします。
- 「〜だから〜なんだね」:「眠いから泣いちゃったんだね」「お腹すいてイヤイヤになっちゃったね」と、理由も添えると効果的。
- 共感を示す:「そっか、悲しいね」「悔しかったね」と、まず気持ちを受け止めます。否定せず、まずは共感することが大切です。
代弁してあげると、子どもは「わかってもらえた」と安心し、落ち着くことが多いです。そして、これを繰り返すことで、子ども自身も徐々に自分の気持ちを言葉にできるようになります。
3. 親の負担を減らす工夫 - 無理に付き合わない勇気
毎回完璧に対応しようとすると、親が疲弊してしまいます:
- タイミングをずらす:急ぎでなければ、少し時間をおいてから再トライ。5分後には機嫌が直っていることもあります。
- 一度距離を取る:安全を確保した上で、「ママはここにいるからね」と少し離れて見守る。子どもも冷静になる時間が必要です。
- 完璧を目指さない:「今日はパジャマのまま保育園に送った」「朝ごはんはバナナだけ」そんな日があってもいいんです。
4人育児をしていると、「完璧にできない」ことの方が多いです。でも、それでいいんだと今は思えます。親が笑顔でいることの方が、子どもにとって大切です。
言葉とイヤイヤの関係性:発達のバランスを理解する
実は、言葉の発達とイヤイヤ期は深く関連しています。
言葉が未発達な時期
- 気持ちを言葉にできない→「イヤ!」で表現:複雑な気持ちを言葉にできないため、とりあえず「イヤ!」と拒否することで意思を示します。
- フラストレーションが溜まりやすい:「何か言いたいのに言えない」ストレスが、癇癪や泣き叫びにつながります。
言葉が増えてくる時期
- 自分の思いを伝えられるようになる:「ジュース ほしい」「これ イヤ」など、具体的に伝えられると、無駄な衝突が減ります。
- 交渉ができるようになる:「あとで」「ちょっとまって」など、時間の概念も少しずつ理解し、待つこともできるようになります。
- イヤイヤが落ち着いてくる:2歳後半〜3歳頃には、言葉で気持ちを表現できるようになり、イヤイヤが徐々に減っていきます。
つまり、イヤイヤは「言葉と心の発達のバランス」から生まれる一時的な現象なのです。「心は成長しているのに、言葉がついていかない」この時期を乗り越えれば、コミュニケーションがぐっと楽になります。
次男も三男も、2歳半頃には「ママ、これ取って」「あっち行きたい」とはっきり言えるようになり、親子ともに楽になった記憶があります。
よくある質問(Q&A):1歳半ママの気になる疑問
Q. 1歳半なのに言葉があまり出ません。大丈夫?
A: 1歳半は個人差が非常に大きい時期です。言葉の出方には以下のような幅があります:
- 5語程度の子もいれば、50語以上話す子もいる
- 言葉は少なくても、指差しやジェスチャーで意思疎通できていれば問題ないことが多い
- 男の子の方が女の子より言葉が遅い傾向がある(統計的に)
心配が少ない場合:
- 簡単な指示(「ちょうだい」「おいで」など)が理解できている
- 指差しで興味を示したり、要求を伝えたりできる
- 親の呼びかけに反応し、アイコンタクトが取れる
専門家に相談を検討する場合:
- 1歳半健診で指摘があった
- 呼びかけに反応が薄い、アイコンタクトが少ない
- 指差しが全くない、ジェスチャーも少ない
我が家の次男は1歳半健診で「言葉が少なめ」と言われましたが、2歳前から急激に増え始め、今では問題ありません。気になる場合は、健診や小児科で相談すると安心です。
Q. 外出先で大泣きされると困ります…
A: これは本当に困りますよね。私も4人分経験しているので、お気持ちよくわかります。
事前の対策:
- お気に入りのおもちゃやお菓子を持参する
- 空腹・眠気の時間を避ける
- 事前に「今日は〜するよ」と伝えておく(まだ完全には理解できなくても)
その場での対応:
- まずは安全な場所に移動(通路の邪魔にならない場所など)
- 短時間で切り上げる勇気を持つ(買い物は諦めて帰るなど)
- 抱っこして落ち着く場所を探す
- 周りの目を気にしすぎない(みんな通る道です!)
心の持ち方:
- 「今だけ」と割り切る:2〜3歳になれば少しずつ落ち着きます
- 周りも経験者が多い:意外と温かく見守ってくれる人も多いです
- 完璧に対応できなくてOK:泣き止まないこともあります
スーパーで末っ子が大泣きしたとき、見知らぬおばあちゃんが「大変ね、でもこの時期だけよ。頑張ってね」と声をかけてくれたことがあります。そういう優しさに救われることもあります。
Q. 上の子のときと発達のペースが違うけど、大丈夫?
A: きょうだいでも発達のペースは全く違います。これは本当に実感しています。
我が家の例:
- 長男(10歳):1歳半で2語文を話していた。言葉が遅く、イヤイヤも比較的軽度
- 長男(8歳):1歳半では20語程度。運動が得意で歩くのは早く、言葉も早かった
- 三男(5歳):1歳半で10語程度。イヤイヤが最も激しく、4歳直前には落ち着いた
- 四男(1歳):まだ発達中ですが、上3人とも違うペースで成長中
大切なのは:
- その子なりのペースで成長していること
- 少しずつでも前進していること
- 親子のコミュニケーションが取れていること
比較するのではなく、その子の「昨日」と「今日」を見てあげることが大切です。
長男の言葉の遅れについて
我が家の長男は、1歳半検診の時に人見知りと場所見知りで私の後ろに隠れて普段はできている指差しなどはできませんでした。
その後、様子見になり3歳児検診の時に言葉の遅れをしてきされ「市のカウンセラーの方との面談」→「市民病院での言語聴覚士の先生との言語トレーニング」を行いました。
3年近く通いましたが、現在10歳の長男は自分の気持ちを伝えるのに時間はかかりますが勉強が得意な子に育ってくれました。
その当時の記録はこちらから詳しくみてください。
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まとめ:1歳半の成長を楽しむために
1歳半は「言葉の伸び」と「イヤイヤの始まり」が重なる、成長と戸惑いが交錯する時期です。
この時期を乗り越えるポイント:
- 言葉を楽しむ遊びを取り入れる
- 絵本、歌、まねっこ遊び、日常の声かけを大切に
- 繰り返しと楽しさが言葉を育てる
- 無理強いせず、子どもの興味に合わせて
- イヤイヤは成長の一部と受け止める
- 選択肢を与え、気持ちを代弁する
- 完璧を目指さず、親も適度に力を抜く
- 言葉が増えれば自然と落ち着いていく
- 個人差を認める
- その子のペースを大切に
- きょうだいや他の子と比べすぎない
- 心配なときは専門家に相談を
4人を育ててきて思うのは、「今が一番大変」と感じる時期は何度もあるけれど、必ず過ぎ去るということ。そして、あとから振り返ると「あの時期もかわいかったな」と思えるのです。
1歳半の今、大変なことも多いと思います。でも、初めて「ママ」と呼んでくれたとき、小さな手を握ってくれたとき、一緒に絵本を読んで笑い合ったとき…そんな瞬間の幸せも、たくさんあるはずです。
この時期の子育てを頑張っているあなたへ:
毎日お疲れさまです。完璧じゃなくていい。ちゃんと子どものことを考えて、この記事を読んでいるだけで、あなたは素晴らしい親です。イヤイヤにイライラしても大丈夫。言葉が遅くて不安になっても大丈夫。みんな通る道です。
一緒に、この貴重な成長の時期を乗り越えていきましょう。
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