現在5歳の長男が、言葉の遅れが発覚した後に私が行ったことをお話します。言語聴覚士の先生と言語トレーニングを1年半(計18回)行いました。その際に、どんなことをしたのか日記を基にお話ししていきます。(私が日記をつけていたものなので、間違いがあるかもしれませんがご了承下さい。)
当時は、3歳の長男と手がかかっていた1歳の次男を連れての病院通いだったので、預ける場所もなくとても大変でした。
しかし、当時私が行動していなかったら息子はもっと言葉の遅れが深刻になっていたかもしれません。
今回は、前回の続きで言語聴覚士の先生と言語トレーニングについてお話します。
言語聴覚士の先生と初対面と面談!!!
予約に1ヶ月程かかりましたが、やっと言語聴覚士の先生との対面になりました。市民病院の診察の際に、女性の先生か男性の先生かを希望を聞かれたのですが私は女性の先生にお願いしました。
息子は、初めて会う人に抵抗がありますが男性より女性の方が、慣れるまでの時間が短かったからです。
先生はいつもニコニコしており、話し方・雰囲気ともにとても優しいかたでした。
息子がおもちゃで遊んでいる間にまずは、普段の様子や困っているところ・初めてのことに戸惑うか、癇癪はあるかなどのことを聞かれました。とても親身に聞いてくださるので、3歳児検診のカウンセリングの時に発達障害だろうと決めつけられてとても不安だということも打ち明けました。
息子が遊んでいる様子や普段の様子を聞き、先生はこうおっしゃりました。
息子君は他の子よりも少し成長が遅いだけ。お母さんが今不安な気持ちも感じ取ってお母さんのことを気にして・心配しているとても優しい子だと…。お母さんも十分頑張っているし、発達障害ではないからこれ以上悩むことはないと言ってくれました。
先生の言葉に安心し、息子にも余計な心配をかけていたことに気づき涙が溢れました。
1回目のトレーニング
1時間の予定ですが、初めて会う言語聴覚士の先生なので初回は何も話さないだろうと思っていました…。
しかし、先生もプロなので簡単に息子の緊張をほぐしてくれ10分程でにこにこと先生と遊んでいる様子を見て安心しました。
部屋の中にあったおもちゃで遊びながら、「これは何てゆうのかな?」などど遊びながらお話をして初回のトレーニングは終わりました。
次回の予約は1ヶ月にお願いしました。
2回目~5回目の言語トレーニング
言語トレーニングの前に、息子をおもちゃで遊ばせている間に普段の様子を報告します。この1ヶ月でできるようになったことはあるか、日々の様子を聞かれました。
言語トレーニングの内容ですが、下記のようなカードを使用して言うを練習していきます。
病院で使用した物とは違いますが、絵を見て『ご飯を食べる』『笑っている』など何をしているのかを答えていました。
初めは、言葉に詰まったりわからなくて俯いたりしていましたが回数を重ねるごとにスラスラと言えるようになっていました。
このようなカードを使用して動詞を答える練習を4回ほどトレーニングして頂きました。
自宅でも間違った言い方をしていると訂正する、伝えられずに困っているようなら言葉を教えるをしていました。
6回目~11回目の言語トレーニング
動詞がある程度ゆえるようになれば、レベルアップです。
上記のようなカードを使用して、『男の子 ご飯 食べる』『女の子 おもちゃ 遊ぶ』など三文語の練習をしました。
『が』『を』などの助詞を一緒にすると混乱をしてしまうので、名詞と動詞の練習をしていきます。
自宅でも絵本を読んでいる時に、絵を見ている息子にこのページは何をしているのか聞いてみる。間違った言い方をしていると訂正することを続けていきました。
当時こちらのぐりとぐらの絵本が好きだったので『ぐりとぐら 海 プカプカ』や『ぐりとぐら 砂 遊ぶ』など家でも三文語の練習をしました。
12回目~18回目の言語トレーニング
このトレーニングが一番手こずりました…。いよいよ助詞の練習です。
三文語が言えるようになりましたが、単語を並べているだけなので助詞をつける練習をするのですが、息子には難しかったようです。
上記のような絵を見て『男の子 が 机 を 拭く』 と答えるのですが、
『男の子 を 机 を 拭く』や『男の子 が 机 が 拭く』と使い分けに手こずっていました。
自宅でも間違っていれば訂正をし、きちんと教えてあげることを続けていました。
助詞ができるようになれば最後は、2人の登場人物の登場です!
上記のように、『が』と『を』を正しく付けなければ意味が全く変わってくる絵で練習していきます。
最初は、『女の子を犬を洗う』『女の子を犬が洗う『女の子が犬が洗う』『女の子を犬が洗う』などと間違えた使い方をしていましたが、言語トレーニングをしている内に無事に正しく使えるようになりました。
長男は4歳になっていましたが、ここまでくると年齢相応まで追いついたといわれ一安心です。
ここで、言語トレーニングは一旦終了し、2ヶ月後にもう一度様子を見せに来て下さいといわれ、言語トレーニングは終了しました。
言語トレーニングの間にした新版K式発達検査2001
言語トレーニングの5回目と6回目の間に別で予約を入れて発達検査をしていました。
前回市の発達検査から約1年たっていましたが、結果はこちらです。
検査日の年齢は、4歳4ヵ月でした。
- 認知・適応 4歳0ヶ月
- 言語・社会 3歳4ヵ月
- 全領域 3歳8ヶ月
1年経ち少しづつ追いついてきてはいるものの、まだ少し遅れていました。
言語が遅れている分、目で見て覚える能力が優れているとも教えて頂きました。話せない分、自分で工夫をして補っていると聞いて息子も自分なりに頑張っていたことを知りました。
言語トレーニングを受けてよかった
約1年半月に1回病院に通い、イヤイヤ期の次男を連れて大変だなと思ったこともありましたが、長男の言葉の遅れがそれほどなくなり安心しました。
どこに相談したらいいのかもわからず、あのまま放っておいたら十分な支援も受けられずもっと深刻なことになっていたかもしれません…。
私一人ではここまでこれなかったと思うので、言語聴覚士の先生とトレーニングができて本当に良かったと思います。
次回は、言語トレーニングが終了後・幼稚園(年中)での入園時から今までやってきたことのお話をします。